Barilla

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イタリアントレンド 2024年7月

2024年7月

G7でも登場したラザニアの復権と未来形


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マッシモ・ボットゥーラがG7
プーリアサミットのシェフを務める

去る2024年6月13日から15日にかけての3日間、南イタリア、プーリア州ボルゴイニャツッィアで先進国首脳が一堂に会するG7プーリアサミットが開催されたが、ガラディナーのシェフを務めたのが「オステリア・フランチェスカーナ」のマッシモ・ボットゥーラだ。あらためて説明するまでもないだろうが、ミシュラン合計7つ星をはじめ、2度の「世界ベストレストラン50」1位など現在考えうるあらゆるタイトルを獲得したイタリアを代表するシェフである。

ボットゥーラは著書「Vieni in Italia con me ヴィエニ・イン・イタリア・コン・メ」で料理を通じてイタリアを旅するというコンセプトを打ち出し、郷土料理至上主義、食材第一というイタリア料理の伝統をガストロノミーレベルで打ち出すのに成功したが、今回のG7でもイタリアが持つ食材の多様性と料理表現での可能性を世界の首脳たちにアピールした。


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当日のガラ・ディナーではボットゥーラのシグネチャーでもある「トルテッリーニ・コン・クレマ・ディ・パルミジャーノ」「ウップス落ちたクロスタータ」をはじめ全部で11皿で構成されていたが、「Parte croccante di una lasagna パルテ・クロッカンテ・ディ・ウナ・ラザーニャ」も含まれていた。これは直訳すると少々長いので日本語では「ラザニア・クロッカンテ」あるいは「クリスピー・ラザニア」と表記することが多い。少年時代のボットゥーラは、日曜の昼に祖母がラザニアを焼いてくれると真っ先に手を伸ばし、表面のカリカリに焼けた部分だけつまみ食いしていたという。「ラザニアは表面のよく焼けた部分が一番美味しいからだ」とボットゥーラは語る。その記憶が「ラザニア・クロッカンテ」となったのだ。

イタリア家庭の象徴でもあるラザニアは家族が集まる日曜日の午餐の定番だが、準備が大変なのと、核家族化の影響で今日では食べる機会は少なくなりつつある。ボットゥーラはラザニアを分解、再構築して表面のカリカリの部分だけを再現してパルミジャーノソースとラグーにつけて食べるフィンガーフードとしたのだ。


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ラザニアの復権と
夏に食べたいサマーラザニア

こうしたラザニアの復権と普及を目指しているのが
「バリラ x IW100 バリララザニアウイーク」だ。
昨年は都内10店舗の参加で、各シェフに夏季限定の創作ラザニアを作っていただいたが、今年は都内12店舗で2024年7月3日(水)〜30日(火)まで4週間に渡って開催。各店舗ではオリジナリティあふれる創作ラザニアを期間中メニュー化し、ラザニアの新しい魅力をより多くのイタリア料理ファンに方々に楽しんでいただければと思っている。

今年はさらにラインナップが充実しており、クラシックなラザニアから冷製ラザニア、魚介のラザニア、旨味のラザニア、エスニック風ラザニア、デザート・ラザニア、そしてなんとラザニア・ジェラートまで登場予定だ。「バリラ x IW100 バリララザニアウイーク」の詳細は以下の通り。このイベントを通じてラザニアの復権と再評価、そしてラザニアの未来へとつながる新しい可能性が見つかることを期待したい。

Photo&Text MASAKATSU IKEDA 
(ITALIAN WEEK 100 Director)

出店情報はこちらからご確認ください。

バリラ x IW100 バリララザニアウイーク
https://italianweek100.com/barilla-lasagneweek2024/

第1弾:7月3日(水)~9日(火)
ビオディナミコ(渋谷・川村直シェフ)/イル カルディナーレ 銀座コリドー店(銀座・高橋雄シェフ)/イル カルディナーレ 銀座本店(銀座・菊地将太シェフ)/イル テアトリーノ ダ サローネ(広尾・山本鉄己シェフ)/コンヴィヴィオ(千駄ヶ谷・辻大輔シェフ)/ダルマット 六本木ヒルズ店(六本木・徳永翔平シェフ)

第2弾:7月10日(水)~16日(火)
ビオディナミコ(渋谷・川村直シェフ)/ファロ代官山(代官山・樫村仁尊シェフ)/ペペロッソ(池ノ上・今井和正シェフ)

第3弾:7月17日(水)~23日(火)
ビオディナミコ(渋谷・川村直シェフ)/リストランテ イ・ルンガ(二子玉川・堀江純一郎シェフ)/マジカメンテ(恵比寿・佐藤崇行シェフ)

第4弾:7月24日(水)~30日(火)
ビオディナミコ(渋谷・川村直シェフ)/イル カルディナーレ 赤坂店(赤坂・柴田晃宏シェフ)/ザ・モメンタム・バイ・ポルシェ(汐留・林祐司シェフ)

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