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2017年レポート
初代チャンピオンによる解説
アメリカ代表
レオナルド・
ラ・カヴァ氏
アメリカ、フロリダから参戦したレオナルド・ラ・カヴァ。
カヴァが選んだパスタはスパゲッティ、しかもカチョ・エ・ペペというローマっ子ならではのレシピを、マザラ産赤海老や、現在生活の拠点にしているフロリダ産のマンゴーやラズベリーといった食材と合わせてカヴァ流にアレンジ。
生の赤海老を皿の上に盛り付け、ペコリーノと水をミキサーで撹拌したパスタソースを茹で上げたスパゲッティと合わせて皿に盛り付ける。赤海老の殻からビスクを取り、煮詰めてデコレーション用のソースにし、仕上げにマンゴーとラズベリーを盛り付けた。赤海老とフルーツ、ペコリーノソースとの相性も良く、なかなかの高評価で予選を通過した品。
イタリア代表
ルイージ・
カロテヌート氏
イタリア、ナポリ出身のルイージ・カロテヌートは、クルージング船で旅をする旅行客を船上でエグゼクティブシェフとして船上レストランで料理を提供している。
カロテヌートが選んだパスタは全粒粉スパゲッティ。
アボカドのピューレをベースにレモンとオリーブオイルのみで味付けした全粒粉パスタ、ライム、タバスコ、ウスターソース等でマリネにしたアンコウのスライスとトマトジュース、タバスコ、ウスターソースを球状にして色々な種をまぶした付け合わせを仕上げに盛り付け。残念ながら予選突破はできなかった。
スウェーデン代表
マッシミリアーノ・
サルツァーノ氏
スウェーデン第2の都市、ヨーテボリから参戦したローマ出身のマッシミリアーノ・サルツァーノ。こちらもギリシャのスパナキスと同様、ラザニアシートを使ってカネロニを作る手法で挑んだ。
カネロニのフィリングにはアスパラガス、サーモン、海老、帆立を塩、胡椒、サフランで味付けをしてソテー。茹でたアスパラガスに生クリームを加え、ピューレ状にしたものをソースに。半分に切ったカネロニを立てるように盛り付け、アーモンド、サツマイモのクリスプ、トマト、ディルで仕上げ。残念ながら予選突破ならず。
イスラエル代表 ファイナリスト
オムリ・
コーヘン氏
イスラエル、テルアビブからはオムリ・コーヘンが参戦。コーへンが作ったシグニチャー・パスタはリングイネを使った、ジューイッシュ食文化が色濃く出た一品。
パスタの下にソースにはアーモンド、松の実、トマトを使ったロメスコソース。そして付け合わせには、ハタと茄子を合わせたフィリングを、ケールの葉で巻いたもの。リングイネはオリーブオイルと塩のみで味付けし、ロメスコソースの上に盛り付け、ボッタルガとうずらの卵を盛り付けて完成させた。ファイナリスト3人のうちの1人。
オーストラリア代表
サルヴァトーレ・
ダルテリオ氏
オーストラリア、バルメインからは、サルヴァトーレ・ダルテリオが参戦。
イスキア島出身の彼らしく、海の幸をふんだんに使った一品。
選んだパスタはパスタミスタという、様々な形状のショートパスタが一緒になっているもの。幼少時によく食べた、母と祖母の料理の思い出が投影されたと誇らしげに語っていた。
海老やスカンピ、ムール貝、あさり、イカ、タコをオリーブオイルで炒めてソースを作り、
パスタミスタと合わせ、低温調理したイカの中に加え、下に焼き色をつける。
加熱したズッキーニをオリーブオイルと一緒に撹拌して作ったソースを皿に盛り付け、イカ、トマト、レモンパウダーとパン粉をイカの上にかけて完成。見事に予選を突破した。