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イタリアントレンド 2024年9月

2024年9月

世界的なトレンド、ヴィーガン&プラントベース・パスタに見る未来形


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フードロス、プラントベース、ヴィーガン
イタリアの「未来のパスタ」

フードロス、プラントペース、ヴィーガンといった30年前のイタリア料理では考えられなかった現代的とも言えるコンセプトに基づいたパスタが最近登場している。
1980年代には一世を風靡した地中海式食生活とあいまってオリーブオイルとパスタ、野菜や果物を中心とした食生活が健康的な食事の規範となったが、その後イタリアの社会も変化し、グルテンアレルギーや乳製品アレルギー、さらにはトマトアレルギーという地中海式食生活、いわばイタリア人のDNAと相反するような体質のイタリア人が非常に増えてきたのも事実だ。

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この夏フィレンツェに1ケ月ほど帰省した際、あちこちで「ヴィーガン・パニーノ」「ヴィーガン・ジェラート」「ロー・スイーツ」さらには「グルテンフリーパスタ」という張り紙を多く目にしたし、そうしたメニューを中心に据えた新店もたくさんOPENしていた。
これからのイタリア料理はおそらく「ヴィーガン」「グルテンフリー」というキーワードが世界規模で重要になっていくことは間違いなく、そうでないと逆に意識が低いレストラン、と思われるような風潮であるのも事実だ。


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ベスト・ラザニア賞は山本鉄巳シェフの「ラザニア・コンジェラート」に決定

昨年に続き今年も「バリラ X IW100 ラザニアウイーク」が開催され、1ケ月に渡って都内12店舗が参加、オリジナリティあふれる創作ラザニアを考案、披露していただいた。どの参加店舗も非常に面白がって取り組んでいただき、足を運んでいただいたお客様からは「こんなラザニアはじめて」という声を多くいただいた。

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そんな中からベスト・ラザニア賞を選ぶのは困難な作業だったが、最多得票をあつめた「イル テアトリーノ ダ サローネ」山本鉄巳シェフの「ラザニア・コンジェラート」に決定した。また残念ながら最多得票には届かなかったが特に人気が高かった3店舗「マジカメンテ」佐藤崇行シェフ、「ペペロッソ」今井和正シェフ、「ダルマット 六本木ヒルズ店」徳永翔平シェフにはそれぞれ特別賞を贈呈させていただいた。
従来はイタリア家庭の象徴であったラザニアも、少子化、核家族化、ライフスタイルの変化などでイタリアでも従来ほど頻繁には作られなくなってきているのも事実。そんな中、伝統を絶やさず、新しいラザニアの形を模索し、提案していただいた全てのシェフに、この場を借りて改めてお礼を申し上げたい。

Photo&Text MASAKATSU IKEDA 
(ITALIAN WEEK 100 Director)

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