Barilla

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シェフ・オンライン・チャンピオンシップ

シェフ・オンライン・チャンピオンシップ
結果発表

例年であれば、イタリアで実施されるパスタワールドチャンピオンシップの予選を日本で実施する予定が、今年はコロナ禍により新しい試みを実施する運びとなりました。この新時代の需要に対応すべく、日本全国から多くのシェフにご参加いただき、料理だけでなく、オンライン動画でレシピを伝える方法に挑戦していただきました。

レシピの中には、食品ロスなどの実際の問題をより認識した新世代のレシピや、地方の地元の食材を生かしたレシピなどイタリア料理と日本料理に関する知識を融合させ消費者の創造意欲を刺激するような素晴らしいビデオばかりで審査が難航いたしました。全体的に、技術だけでなく、美的センス、プレゼンテーションに関しても非常に高いレベルでした。特に、シンプルな地元の食材を使って、驚くほど素晴らしい芸術作品を作りあげるなど、イタリア料理と日本料理の共通点について多くの発見があり非常に興味深い大会となりました。

コロナ禍の制限にもかかわらず、この度は多くの皆様にご参加いただき誠にありがとうございました。

大会の詳細はこちら  今回の入賞者はこちら

審査員紹介

  • Andrea Tranchero
  • Andrea Tranchero
    (アンドレア トランチェーロ)
    バリラ アジア・アフリカ・オーストラリア管轄 エグゼクティブシェフ

    イタリア北部のピエモンテ州出身。調理師歴30年。日本では2007年から2010年までアルマーニレストランでエグゼクティブシェフを務め、The American Academy of Hospitality Sciences(ニューヨーク市を拠点とし、ホテル、リゾート、スパ、航空会社、クルーズ船、自動車、製品、レストラン、シェフに賞を授与している営利企業)より世界で最も優れたシェフの一人としてStar Diamond Awardを受賞している。2014年からエグゼクティブシェフとして、バリラオーストラリア・ニュージーランドに入社し、2015年からはFIC (イタリア料理シェフ連合組合/ Italian Chef Federation)オーストラリアの理事を務めており、2018年より拠点をシンガポールへ移し、バリラアジア・アフリカ・オーストラリア地域管轄エグゼクティブシェフとして各国を統括。

    プロフィール詳細

    イタリア北部のピエモンテ州出身。調理師歴30年。日本では2007年から2010年までアルマーニレストランでエグゼクティブシェフを務め、The American Academy of Hospitality Sciences(ニューヨーク市を拠点とし、ホテル、リゾート、スパ、航空会社、クルーズ船、自動車、製品、レストラン、シェフに賞を授与している営利企業)より世界で最も優れたシェフの一人としてStar Diamond Awardを受賞している。2014年からエグゼクティブシェフとして、バリラオーストラリア・ニュージーランドに入社し、2015年からはFIC (イタリア料理シェフ連合組合/ Italian Chef Federation)オーストラリアの理事を務めており、2018年より拠点をシンガポールへ移し、バリラアジア・アフリカ・オーストラリア地域管轄エグゼクティブシェフとして各国を統括。

  • 山田 剛嗣
  • 山田 剛嗣
    (やまだ よしつぐ)

    19歳で調理の世界に入り、25年のキャリアのうち、12年をイタリアほか海外で修行。
    イタリア・ソレントの二つ星「Don Alfonso 1890」や、
    イギリス・ロンドンの三つ星料理店「ゴードン・ラムジー」にて研鑽を積む。
    2011年、イタリアンキュイジーヌマイスターシェフを受賞。
    2012年、Barilla Pasta World Championship初代チャンピオン。
    現在は、レストランコンサルタントとして国内外のレストランをプロデュース。

    プロフィール詳細

    19歳で調理の世界に入り、25年のキャリアのうち、12年をイタリアほか海外で修行。
    イタリア・ソレントの二つ星「Don Alfonso 1890」や、
    イギリス・ロンドンの三つ星料理店「ゴードン・ラムジー」にて研鑽を積む。
    2011年、イタリアンキュイジーヌマイスターシェフを受賞。
    2012年、Barilla Pasta World Championship初代チャンピオン。
    現在は、レストランコンサルタントとして国内外のレストランをプロデュース。

  • Alessandro Coviello
  • Alessandro Coviello
    (アレッサンドロ コビエッロ)
    バリラジャパン フードサービスマーケティング

    イタリア北部ヴェネト州出身。2014年に来日し、ピザ職人や日本人へのイタリア家庭料理の講師の経験をへて、その実力をかわれ、2016年~2017年には TV ASAHI 「世界が驚いたニッポン! スゴ〜イデスネ!!視察団」に料理研究家として出演。また同2017年にGINGER MAGAZINE 11月号の異国の文化を学んでみたい!特集で外国料理教室を開催。2017~2018年には国際展示会(FOODEX日本, ANUGAドイツ、ELLE GOURMET FAIR日本)にてクッキングデモンストレーションを担当。バリラジャパンには2019年に入社し、フードサービスマーケティングにてこれらの経験を活かし活躍中。今回はバリラジャパン社員から1名フードサービスマーケティングの視点から審査。

    プロフィール詳細

    イタリア北部ヴェネト州出身。2014年に来日し、ピザ職人や日本人へのイタリア家庭料理の講師の経験をへて、その実力をかわれ、2016年~2017年には TV ASAHI 「世界が驚いたニッポン! スゴ〜イデスネ!!視察団」に料理研究家として出演。また同2017年にGINGER MAGAZINE 11月号の異国の文化を学んでみたい!特集で外国料理教室を開催。2017~2018年には国際展示会(FOODEX日本, ANUGAドイツ、ELLE GOURMET FAIR日本)にてクッキングデモンストレーションを担当。バリラジャパンには2019年に入社し、フードサービスマーケティングにてこれらの経験を活かし活躍中。今回はバリラジャパン社員から1名フードサービスマーケティングの視点から審査。

入賞者発表

GOLD PRIZE

山本 鉄巳 シェフ Salone Tokyo(Salone Group)

山本 鉄巳 シェフ

蛸のラグー Tante parti
Ragù di polpo - tante parti

コンセプトは私がイタリア修行で感じたクリエイティブです。イタリア時代働いてたレストランでは、肉料理に魚介、魚介料理に肉や乳製品など一般的には合わせない組合せの料理をよく目にしました。
そのとき感じた驚きと感動を、魚介、肉、乳製品を一皿で使用することで表現しました。

イタリアらしい蛸とトマトの濃厚なラグーにさらにンドゥイヤの辛みと熟成したうまみを足し、昆布と香りの強い純米の熟成古酒を使うことで、日本料理のような奥行のある余韻を加えています。
まろやかさとフレッシュ感のあるブッラータとやわらかい酸味のあるホエイの泡を使うことで料理全体の軽やかさをだしました。根セロリを使ったのは、魚介、肉、チーズ、どれにでも合う野菜だと思ったので、この料理の繋ぎ役として使いました。

バリラの特徴であるアルデンテの食感をより感じられるように、3.5%の総塩分昆布だしで茹で、仕上げに無塩の昆布だしで茹でるという調理法にしました。

山本 鉄巳 シェフ
http://salone.tokyo/ 別ウィンドウが開きます

審査員コメント:
素晴らしい美的センスとバランスです。盛り付けや見た目の完成度がとても高く、動画を通し、細部にわたり料理に対しての繊細さが伝わってきます。また、明確にパスタが主役として存在し、飾り付けがされておりそれが作品コンセプトに完全に合致しています。
素材選びに関しても一貫してイタリア料理の本質を捉えつつ、日本文化を上手に取り入れた料理だと思います。タコを2通りの調理方法で仕上げてアクセントを加えた点や、昆布出汁を含ませながらスパゲッティを茹でることで、旨味と風味を加えている点にもパスタの新たな可能性を見ることができました。

SILVER PRIZE

北野 敏庸 シェフ Il Teatrino da Salone(Salone Group)

北野 敏庸 シェフ

世界に発信する日本の調和
Armonia del Giappone nel mondo

コロナ禍で世界中が驚愕した2020年。出荷先がなく廃棄になる食材が多いと沢山の生産者の方々からお伺いしました。後を継ぐ若手の生産者も減っている中、その食材を少しでも沢山の方々に知って頂くきっかけを料理というツールを通して作り、日本のみならず、世界に発信していく事が私の考える今の料理人に出来る事だと考えます。

料理コンセプトは当店のコンセプトでもある"調和"です。
当店では日本とイタリアの調和ですが、今回は"生産者"と"私"の調和をパスタで表現しました。

私は兵庫県で生まれ育ち瀬戸内の魚介を小さい頃から良く食べていました。料理でも肉より魚介中心の料理スタイルを得意としています。
今回はロスになる食材の中でも、鮮度が重要でロスになりやすい海産物を使いました。より多くの生産者の物を使おうと思い、地元だけでなく瀬戸内の食材を選びました。

免疫力を高め、コロナ予防にも良いとされているビタミンやミネラル分を多く含む、地元の須磨海苔、瀬戸内の牡蠣を使いました。そこに瀬戸内で育った柚子の柑橘の香りを加えることで、瀬戸内の爽やかさも取り入れました。パスタを茹でる際には、むかし父親が飲んでいた、ひれ酒や牡蠣酒からの連想で、ソースと茹で汁の塩気との相性が良いと考え、甘味や酸味、旨味のバランスが取れた兵庫の日本酒を加え、パスタの持つ小麦の甘さ、香りを引き立てる茹で方にしました。

盛り付けも瀬戸内の岩壁に成る柚子の果実をイメージしました。

北野 敏庸 シェフ
http://www.ilteatrino.jp/ 別ウィンドウが開きます

審査員コメント:
イタリア料理文化を踏襲しつつ、自身の出身地域周辺の食材を効果的に上手く使用しながら、全体のバランスもうまく保っているように思えます。動画編集の技術も秀でておりテーマに対する熱意が伝わってきます。実現性を重視した素晴らしいテーマで比較的シンプルに料理を構成している点なども高い評価につながったように思えます。

BRONZE PRIZE

細田 健太郎 ディレットーレ Biodinamico(Salone Group)

細田 健太郎 ディレットーレ

ブレッシング オブ ネイチャー
Benedizione della Natura

「自然の恵み」をテーマに、キノコのトリフォラーティを、動物性のタンパク質を使わず自然エネルギー(太陽光や昆布出汁は旨味が良く出るように湧き水の軟水を使用)を多く使います。

使用するキノコは、天日干しにすることで、ビタミンDを活性化させて使います。
また、パスタを構成する要素として、天日干しにしたセミドライトマト、マッシュルームのチップス、マッシュルームのデュクセル、ポルチーニのチュイル、エノキタケを素揚げにしたものを、旨味や食感を加えるために使います。

出汁には、昆布を使ったものと、椎茸を使ったものの、2種類。
ペアリング用のドリンクとして、和製のハーブである、クロモジを使ったお茶を合わせます。

細田 健太郎 ディレットーレ
http://www.bio-dinamico.com/ 別ウィンドウが開きます

審査員コメント:
動画に関していえば圧倒的に素晴らしい内容で季節をバランスよく取り入れた作品です。季節感のある地元の食材とのコンビネーションが素晴らしいアイデアです。フジッリを茹でてから素揚げにし、それを通常に茹で上げたフジッリと混ぜ、食感にアクセントをつけることで、食べ飽きない工夫されたパスタになっている事が評価に繋がりました。きのこそれぞれの特色を生かした調理法も良い点です。

GYGP PRIZE

山口 智也 シェフ Il Teatrino da Salone (Salone Group)

山口 智也 シェフ

プラント ベース ボロネーゼ
Bolognese a base di verdure

今回私が提案するのは『パスタ文化の永続的な継承』です。
水産資源や畜産業の温室効果ガスなど様々な食料問題を抱える現代において、今ほど食材が豊富な時代は二度と来ないとも言われています。

そんな中で、今後も世界中で永続的にパスタ文化が楽しまれるように《Plant Based Bolognese》植物性の食材のみを使ってボロネーゼを作りました。

Spaghetti di lenticchie rosseは口の中に広がるレンズ豆の香りが特徴的ですが、グルテンを含まない点も魅力の一つで、今回はせっかくのオンラインでの大会という事なので、世界中の方に見て頂ける可能性があるということを考え、体質や宗教に関わらず少しでも沢山の方に楽しんで頂けるレシピにしたいと思い、このパスタを選びました。

あくまでも一つの選択肢ではありますが、今ある豊富な食材を少しでも長く後世に残していくために、今後より重要な選択肢の一つになってくると考えています。

技術だけではなく、広い意味でのクリエイティビティを評価して頂ければ幸いです。

山口 智也 シェフ
http://www.ilteatrino.jp/ 別ウィンドウが開きます

審査員コメント:
自然環境への配慮、食を取り巻く環境をしっかりと考えた料理でした。より健康的な食生活を取り入れたいという考え方、反響への負荷を軽減した、サステナブルな新しい提案だと思います。創意工夫に富んだ料理には、よく考えられた構成力と経験があってこそ成り立つ料理です。また、話進め方の技術が素晴らしく、次世代を意識し実現性の高いテーマを選択している点も素晴らしいです。シンプルなレシピに高い技術と個性が表現された素晴らしい作品です。

※ GYGP Prizeとは、バリラのポリシー ”Good for You, Good for the Planet”(あなたに良いものそれは地球に良いもの)という考えを基盤とした地球環境保護や持続可能な世界を考慮した作品に贈られる賞です。

GYGP PRIZE

小林 諭史 シェフ ristorante floria

小林 諭史 シェフ

鹿肉と旬食材のボロネーゼ 2種類のソース
Bolognese di Gibier e ingredienti di stagione in due salse

レシピのコンセプト「ジビエ」を使った1皿をベースにレシピを組み上げていきました。イタリア料理の基盤を崩さず、日本の食材の素晴らしい部分を表現することをコンセプトに致しました。

小林 諭史 シェフ
https://www.ristorante-floria.com/ 別ウィンドウが開きます

審査員コメント:
ジビエを使用した上品なミートソースに個性が表現された作品で日本の食材とヨーロッパの食材を合わせた面白い組み合わせです。鹿肉のラグーにぶどうのソースや、バルサミコでマリネにしたきのこを添え、食材と味付けの相性が良い構成だと思いました。鹿肉の食感を出す為にあえて切り方の違いでその特徴を出しているところも良かったと思います。

ファイナリスト

吉岡 正和 シェフ Gion245(祇園245)

熟成と発酵オレッキエッテ
Orecchiette in stagionatura e fermentazione

イタリアの調味技術と日本の発酵技術のペアリングをコンセプトにしました。イタリアの調味技術を牛タンに、日本の発酵技術をテールに用いてオレキエッテにあわせました。

吉岡 諭史 シェフ
http://www.gion-245.com/ 別ウィンドウが開きます

審査員コメント:
プレゼンテーション、盛り付けはとても素晴らしかったと思います。肉の味付けや焼成方法にもシェフ本人の経験からくる確かな技術を映像から見て取る事が出来ました。話進め方の技術が素晴らしく、カリスマ感を動画から感じました。牛タンや尻尾の難しい部位のカットの技術も素晴らしく、卓越した美的センスがこの作品に現れています。

江口 貴啓 シェフ Lottocento(Salone Group)

原点
Le origini

自分が上京しようと思ったきっかけであるアマトリチャーナと自分の故郷である熊本を掛け合わせて調理法を再構築し、一皿のパスタを仕上げました。材料はアマトリチャーナで使う食材のみを使い中心からパスタが進化していった経緯を表しました。パスタの素材は熊本県産のトマト、お皿にはい草、そして見た目は熊本県花であるリンドウをイメージしています。

アマトリチャーナを調べてくうえで、狭い山脈地でも飼える豚のグアンチャーレ、羊のペコリーノチーズからできた料理なので地形がもたらした料理だと思い、イタリアは北から南までそれぞれ地形が異なるので様々な料理が誕生したんだと思いました。その面白さを故郷である熊本で表現したいと思います。

江口 貴啓 シェフ
http://www.lottocento.tokyo/ 別ウィンドウが開きます

審査員コメント:
シェフ自身の郷里への思いと愛着が色濃く反映されていた料理でした。内容もとても良かったと思います。地元の花を象った赤たまねぎとその調理方法でイタリアへの思いを馳せているあたりも良かったと思います。素晴らしい美的センスと材料の知識です。話の進め方の技術や調理技術も優れています。

ファストロ ステファノ シェフ Ristorante Stefano Kagurazaka/リストランテステファノ神楽坂

ブカティーニ、スペック、カリフラワーと
ストラッキーノチーズのフライカルトッチョ
Cartoccio fritto di bucatini con speck, cavolfiori e stracchino

パスタフィロ(葉っぱのように薄いパスタ)を使いカルトッチョを余すところなく楽しめるレシピを考案しました。異なった食感と味がイタリアの山々を思い起こさせるレシピです。

ファストロ ステファノ シェフ
http://www.stefano-jp.com/ 別ウィンドウが開きます

審査員コメント:
イタリア料理の本質に迫る食材選定と確かな調理技術を映像を通して理解することが出来ました。パスタを包み揚げにすることでクランチーな外側の食感と中のパスタの食感を対比させている所も面白く、ソースとの相性もとても良いと思いました。 遠近法を利用したとても美しい飾り付けです。ブカティーニを割るのではなく別のカットのパスタを使用してもらえるとより好ましかったと思います。もう少しパスタの主役感がでるとより高く評価させていただけたと思います。

浅賀 直斗 シェフ S`accapau

郷土料理の分解と再構築
Cucina locale della mia città natale destrutturata e rivisitata

今回は、オンラインでの参加のため、目で見て美しく楽しめる内容にしたいという想いのもと、メニューを考案しました。美しさを考慮する上では、Barillaのパスタ特有の、透き通った黄金色を活かせるような、色鮮やかなペスカトーレを意識して作りました。

ペスカトーレは、元々イタリアの漁師料理であり、家庭でも親しまれているメニューですが、高級感のある食材を使用し、それぞれの素材に合わせた調理法を用いることで、リストランテのコースの一品としても成り立つよう再構築しました。

また、バリラのパスタの特徴でもある、アルデンテの持続性を最大限に生かせるよう考えました。

フレッシュなウニ、蒸しあげた貝類、ソテーしたホタテやオマール海老と、濃厚なビスクソース、トマト・海藻をパウダー状にしたものを、敢えて混ぜ合わせずに、添えることで、食べ勧める毎に、違った味わいや表情のペスカトーレを、最高の状態のアルデンテで、ゆっくりと楽しみながら味わっていただけるような逸品に仕立てあげました。

浅賀 直斗 シェフ
http://saccapau.jp/ 別ウィンドウが開きます

審査員コメント:
イタリアのパスタ料理を代表するペスカトーレを現代的にアレンジしていています。魚介をそれぞれベストな状態で味付け、調理していました。盛り付けや仕上がりも良く、完成度の高い料理だと思いました。一方で、もう少しパスタの主役感がでるとより高く評価させていただけたと思います。

夏川 和也 シェフ Quintocanto(Salone Group)

サルサトラパネーゼ・コン・ガンベリ
Salsa Trapanese con Gamberi

レシピのコンセプトを一言で表すと「地中海式食事法」です。
特に注目した食材がアーモンドです。

シチリアの郷土料理「ペスト・トラパネーゼ」はアーモンド、トマト、ニンニク、バジル、オリーブオイルで構成されておりそれぞれが栄養成分を高め合う、美と健康に最適な料理です。これに海老との相性が良く、栄養価の高い赤レンズ豆のパスタを使用することで美味しく、健康に特化したパスタ料理のレシピを作りました。

今回バジルの代わりに木の芽を使った理由として、木の芽が持つジテルペンという成分はアーモンド、トマト、オリーブオイルの栄養価をより高める効果があるためです。

夏川 和也 シェフ
http://www.quinto-canto.com/ 別ウィンドウが開きます

審査員コメント:
シチリアを代表するソース、トラパネーゼを手長海老のソースと合わせたパスタは、シェフ独自の視点とセンスで彩りもよく、一つの作品に様々な技術や食材が織り込まれており、美しく仕上げています。素晴らしいアイデアで革新的なパスタを選んだ事に勇気を感じます。飾りつけのチュールの上からもパスタの美しさがわかる作品です。ソースと飾り付けがもう少しシンプルになるとより高く評価させていただけたと思います。

シェフ・オンライン・チャンピオンシップの
結果発表は以上です。
多くの皆様にご参加いただき、
誠にありがとうございました。

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