Barilla

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2017年レポート
初代チャンピオンによる解説

コナー・ガボット氏
  • ラグー・ナポレターノ
  • コナー・ガボット氏

カナダ代表
コナー・
ガボット氏

カナダから出場したコナー・ガボットが選んだパスタはブカティーニ。
『通常はパスタ料理の後にメインコースをレストランでは提供するが、これら2つを組み合わせて一つの料理、カナダ流ラグー・ナポレターノを作りたかった』と話すガボット。
トマトベースのソースにイノシシ肉のサラミ、圧力鍋で煮込んだ仔牛スネ肉等肉類、ペコリーノ、ストラッチャテッラ等チーズ類の食材を合わせ、すでにパスタ料理としては食材の過多と思われたところに、圧力鍋で煮込んだ“チャックフラット”(サブトン)を付け合わせた。やはり見ていてかなりの詰め込み感。
シンプルな味付けが好まれがちなイタリアでは評価が大きく分かれる料理だった。

  • コナー・ガボット氏
  • ラグー・ナポレターノ
エミリオ・ジャニョーニ氏
  • リングイネとタコのエッセンス
  • エミリオ・ジャニョーニ氏

イタリア代表
エミリオ・
ジャニョーニ氏

故郷であるイタリア、サルデーニャ島を離れ、フランス、パリにある5つ星ホテル、“Le George”で料理の修行をしているエミリオ・ジャニョーニ。
他のイタリア人シェフたちもそうであるように、自身の出身地への愛情と誇りが強く、故郷のサルデーニャ島の母親の料理をベースに臨んだ一品は、リングイネとタコのエッセンスという一品。
リングイネはシンプルにイカ墨のソースで仕上げ、その横に描いた2種類のソースは、赤パプリカのソースとバジルのソース。柔らかく茹でたタコは最後にフライパンでソテーし、クリスピーに仕上げ、パスタと合わせた。予選を突破した一人。

  • エミリオ・ジャニョーニ氏
  • リングイネとタコのエッセンス
フェデリコ・ベネデット氏
  • Linguine ai frutti di mare
  • フェデリコ・ベネデット氏

フランス代表
フェデリコ・
ベネデット氏

フランス、パリにあるLe Pré Catelanで料理の研鑽を積んでいるフェデリコ・ベネデット。
イタリア全土で食べられている“Linguine ai frutti di mare”、魚介のリングイネをヒントにシグニチャー・パスタを作成。
あさりから取った出汁を使ってリングイネを茹で、乾燥させたあさりとイカスミをブレンダーで粉砕し、パウダー状にしたものをパスタの上にかけ、別のサイドディッシュにあさりの身を盛り付けて完成。見事に予選を突破した。

  • フェデリコ・ベネデット氏
  • Linguine ai frutti di mare
ジョルジョ・スパナキス氏
  • ラザニアシートを使ったパスタ
  • ジョルジョ・スパナキス氏

ギリシャ代表
ジョルジョ・
スパナキス氏

ギリシャから参戦したジョルジョ・スパナキスが使用したのはラザニアシート。
ベシャメルをベースに “Mare e Monti”、スカンピを使った“海”のフィリングとポルチーニ茸を使った“山”のフィリング2種類を作り、それらをラザニアシートで巻き、カネロニに見立ててパン粉をまぶし油で揚げた料理。グアンチャーレという豚頬肉のベーコンを使ったアマトリチャーナソースとフェタチーズをおろしたものを上からかけて完成。
完成した皿を見て、パスタと判断する人はまずいないであろう一皿。仕上げにフェタチーズを使っているあたりにギリシャ出身のスパナキスの誇りが感じられるが、予選突破はできなかった。

  • ジョルジョ・スパナキス氏
  • ラザニアシートを使ったパスタ
レオン・リー氏
  • 青リンゴとスカンピのリガトーニ
  • レオン・リー氏

中国代表
レオン・
リー氏

中国は北京から出場したレオン・リー。
彼が選んだパスタはリガトーニ、青リンゴとスカンピ、バジルをマヨネーズで和えて、フィリングを作り、リガトーニに詰める。
ビスクを煮詰めソースにしたものがベースになっており、その他にバジルシードとパッションフルーツジュースを合わせたソース、生姜を加えた、ほうれん草とバジルのソース、3種類のソースで味に変化をつけた。
イタリア料理、しかもパスタ料理ではほとんど使われることのない生姜やパッションフルーツなど、彩りを意識した一皿に仕上げ、予選を通過した。

  • レオン・リー氏
  • 青リンゴとスカンピのリガトーニ

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